現代魔法大学 イーブン・ウィザーズLARP

ウィルソンとクインは、CCW(現代魔法大学)の上級人間変身術(HMTR422)の中間試験で、どちらが高い成績を取れるかという賭けをしていた。二人とも大のオタクだったので、賭けはオタク的なもの、主にLARPを中心に展開された。そう、魔法使いもLARPに夢中で、CCWでは何年も前からワイルド・ウェストのLARPを続けているグループがあった。中間テストの成績が悪かった方が、次のLARPで対戦する相手を選べるのだが、そのLARPはCCWの春休み中ずっと開催されることになっていた。
ウィルソンはわずか1点差で勝利をもぎ取ったが、賭けのために彼が選んだのは、それ以上の差で勝ったのと同じくらい思い切ったものだった。クインは、長い間行方不明になっていた兄を探しに行くセクシーなカウガール、ハリエットとしてプレーすることになる。二人ともHMTR422の半分を消化した今、この賭けに負けたということは、クインもゲームのためにハリエットに肉体改造されることを意味する。クインは、いや、ハリエットは不快そうに車から降りた。さらに悪いことに、ハリエットが着なければならなかった服は、セックスを叫ぶ革のアンサンブルだった。彼女は緊張してウィルソン、つまりドク・ピーターを見た。ウィルソンはかつて彼女をこのワイオミング・カントリーの奥地に呼び寄せた恋人だった。ハリエット」は「ドク・ピーター」の狼のような視線に緊張して飲み込んだ。ゲームとハリエットの性格を考えると、クインはその情報を知るために何をしなければならないか、ひどく神経質になっていた。
しかし、前述したように、クインは巨大なオタクであり、完璧なLARPerだった。ひとたびウイスキーが回ってくれば、クインはウィルソンが望んだとおりに自分のキャラクターを演じることに、もっと積極的になるだろう。

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